地球温暖化対策推進講演会が開催されました

地球にやさしい“ふくしま”県民会議主催による「地球温暖化対策推進講演会」が6月9日、福島県環境創造センター交流館(コミュタン福島)で開催されました。

福島県、市町村の担当者、うつくしま地球温暖化防止活動推進員、県民が参加し、地球温暖化防止活動の大切さなどを学びました。

福島大学特任教授の渡邊明さんによる講演「福島県の気候変動と影響の予測」は、各種データにより福島県の気候が地球温暖化の影響をどのように受けるのか、丁寧な説明でした。

渡邊さんは、まとめの中で、

  1. 地球環境も人類生存のための重要な資源です。使える国が使えるだけ利用していては国際秩序を守ることができない。
  2. 人類の共通の資源として、時空間的に公平に使える世界を目指すことが、持続的な社会構築に不可欠である。
  3. 原子力災害の教訓として、安心・安全で持続的な社会構築を福島から始めることが重要である。

と述べ、「世界を動かそう!」と結びました。

質疑応答の中で、うつくしま地球温暖化防止活動推進員から幾つか質問や意見がありました。

A推進員からは、「先生の講演で使用したスライド「災害発生のメカニズム」ですが、時間軸のどこが現在ですか?」という質問があり、渡邊さんが、「鋭い質問です。災害力、防災力を高めていく分岐点のここを、現在としたいですね」と回答がありました。

B推進員からは、「やさしい“ふくしま”県民会議の活動を充実させていきましょう。そのためにも、市町村との連携が大事です」との意見がありました。

C推進員からは、「福島県地球温暖化防止活動推進センターの運営が4月から変わったようだが、私たち推進員の活動への支援、サポートは、今まで通り受けられるのか?」という質問がありました。

講演会の中では、C推進員の質問に十分には答えることができませんでしたが、前任のNPO法人超学際的研究機構の成果を継承しつつ、継承したNPO法人うつくしまNPOネットワークは福島県全域で活動するインターミディアリー(中間支援組織)ですので、その特徴を活かして、推進員がより良い活動ができるように創始工夫していきます。

第2部では、福島県環境共生課から、3月に改定した「福島県地球温暖化対策推進計画」について説明がありました。